レース中の騎手のご法度 2

騎手の間の不文律とは、具体的にはどういうものか?


○進路を変えるときは、後ろの馬との間隔が十分にあるかどうか

○前の馬に割って入る場合、十分な間隔があるかどうか

○乗っている馬がヘタッてきた場合、内によって他の騎手の邪魔をしないよう下がっていく。
同時に内から伸びてくる馬に注意する

※この場合、コースを譲る譲らないは騎手の意思による。気に食わないヤツと仲のいいヤツでは対応が違うらしい。


○急に内にヨレたり、外にふくれたりした場合、声をあげて周囲に知らせる

※声をかけるだけでは不十分で、それを避けるための騎乗が必要。右回りのとき、馬が外に行こうとすれば左ステッキを入れ、逆ならば右ステッキ。審議になったときの採決判断にもなるアクションである。


○ステッキで横の騎手や馬をたたかない

○コースの内1頭分は、緊急避難のためあけておく

○レース中はむやみに奇声を発しない


以上が騎手の間に成り立っている不文律である。

レース中の騎手のご法度 1

競馬の世界では、騎手の安全や馬の安全を守るために「騎手交通法」というものがあるのをご存知だろうか。


ま、これは冗談なのであるが、それに似たような決まりが騎手の間で不文律として成り立っている。

反則規定や罰金制度はないものの、このような不文律を守らない騎手は、ベテラン騎手から注意を受けたり、ヤキを入れられたり、最悪仲間はずれに遭うという裏事情がある。

騎手の命もかかっているため、それも当然かと思う次第ではある。


特に新人の騎手は、そんな注意にビビッてしまい、後々のレースに響くこともあるらしい。


具体的にはどのような不文律が成り立っているのか、とても興味深いので調べてみた。

若手騎手の乗り方を見る

いい馬に乗せてもらえば、いい成績が取れる。

武豊騎手とまったく同じ馬に乗ったら年間200勝は無理として、150勝ぐらいは出来ると思っている。

乗り馬の数といい馬が揃えば、今の成績に甘んずることは無い。



この若手騎手の訴えに、競馬ファンであるあなたは、どのような感想を抱かれたであろうか?


同業者である中堅騎手の意見はこうである。


馬が強ければ勝てると思っているとこ自体が甘い。
センスのある騎手は、たとえ能力的に見劣りする馬に騎乗して負けても、負け方がやはり違う。

更に騎手は腕だけではなく、精神面でのタフさが必要。

一番人気の馬に乗ったプレッシャーは尋常ではなく、その圧力をはねのけてきっちりと結果を出さねばならない。

なぜなら、騎手のプレッシャーの大きさが馬に伝わり、いつもの走りを妨げかねないからだ。


勝てる馬に乗ってレースに挑んでも、予想に反して負けてしまうこともある。

レースを振り返って、なぜ外に出さなかったのか、仕掛けが早すぎたのかと敗因を分析して、その反省材料を活かす乗り方を心がける。


そう、同じ失敗を繰り返す騎手は最悪なのである。


ここで一流騎手とそうでない騎手の差が現れる。

一流騎手は前走の負けの借りは必ず返しているのだ。


ところが、そうでない騎手は、気持ちが弱りイジけがちになってしまう。

段々と騎乗する馬もなくなり、上位騎手中心で回っている競馬では、なかなか這い上がれないという図式なのである。